2003年7月 2日
欺術 ケビン・ミトニック
――欺術。
欺瞞:「うそをついてだますこと」
術:「一定の方法によって行われる、身についた技芸」
(新明解国語辞典第四版より)
ケビン・ミトニックは、史上最強のハッカーと呼ばれた男。
彼の社会工学(ソーシャルエンジニアリング)の技法でハッキングした数々の実例が書かれています。
出版社の本の公式サイトで欺術Tシャツの当るイベントもやっています。
上のサイト内で出題される答えをキーワードとして、隠しページを検索し、そのページにあるパスワードを入手する、というのがイベントの趣旨。
(今週の放送をご覧になった方は、このあたりの経緯についてご存じなのですが、ここではあえて書かず)
私はこの本で、ハッカーやハッキング行為に対する印象がガラリと変わりました。
ただ、日本が舞台ではないので、ありえないよと荒唐無稽に感じる部分もあります。
が、ハッカーたちの心理作戦や見事な技が展開されるさまは、目からウロコ系です。
ミトニックがらみでは、彼の実話を元にした映画「ザ・ハッカー:TAKEDOWN」もあります。
ただこの映画は、ミトニックが下村努によって追い詰められるまでを追った内容。ミトニックをサイコでオタクな犯罪者に仕立てあげている所が、ミトニックや彼を支持するハッカーたちにとっては大いに不満らしい。
ビデオで観ましたが、面白いですよ。コンピュータネットワークに侵入するにしても、マトリックスのような未来感やサイバー感とはかけ離れた、ずっとアナログで地道で泥臭い作業や手段が登場します。
その具体的な手段について、詳しく知るには本のほうがオススメです。
ミトニックはハッカーの経験や知識を活かし、現在はセキュリティのエキスパートになっています。
そりゃもっとも適切な職でしょう。
しばらく前に、日本のひとりの高校生が20数ヵ国の企業や個人サイトに侵入して内容を書き替えた事件がありました。こっちはハッキングツールを使ったみたいですが、なかなかやるな〜と思ってしまいました。パスワード入手には、やっぱりソーシャルエンジニアリングの手を使ったのかな。聞いてみたい気もします。
・ミトニック公式(たぶん)サイト
・SOFTBANK Publishing 本の公式サイト
まえに Slashdot っていうサイトにタレコミしたことがあるんですが、この本の日本語訳みたいですね。
http://slashdot.jp/article.pl?sid=02/11/11/0933226
ぼくも今度よんでみよう。
投稿者:とおる。 (2003年7月 2日 13:29)
そうです!The Art of Deception の日本語訳です。
Slashdot、行ってきました。
失われた1章も含まれているようです。
それにしても、とおる。さんてば、ナニモノ!?
投稿者:awa (2003年7月 2日 13:54)
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