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2005年12月28日
あがり性について (3) [music] 23:18
2004年06月03日 今回もあがり性についての続きです。本当に大変お待たせしてしまいました。自分自身の経験を踏まえて、僕なりにできる限りのアイディアをまとめてみました。ですが、これで本当に解決できるかどうか自信はありません(笑)。でも、この中の何か一つでも参考にしていただけそうなものがあれば、僕としてはとても嬉しく思います。
さて、そうは言っても、あがってしまって本番で実力が発揮できないのはやはりくやしいことです。そこで、あがらない方法ではなく、あがってしまった時に良い演奏をするためにはどうしたらいいのかを考えてみました。 本番であがってしまうのは当然のことです。なぜなら、本番は練習とは違うからです。では、本番と練習はどこが違うのでしょうか?本番と練習の違いはたくさんありますが、一番大きな違いは、本番はやり直しがきかないというところでしょう。それだけはどうにもできません(笑)。しかし、逆に言えばそれ以外のことは、なんとかできるかもしれません。ということで、本番が決まってから本番当日までの間に、具体的に何をすればいいのか、僕が思うことを順番に書いてみます。 まずは、曲選びです。曲を選ぶときは、とにかく好きな曲、自分が一番やりたいと思う曲を選びましょう。たとえそれが今の自分にとっては少し難しいかもしれないと思うような曲であったとしてもです。ステージ上で頼れるのは自分だけです。そして、その自分の支えとなるものは、やはり十分な練習しかありません。しかし、楽しくなければその十分な練習はできません。どんなに簡単な曲でも、本番でやるからにはやはり練習が必要です。でも、その曲が自分があまり好きではない曲、実は特に演奏したいわけではないというような曲であったとしたら、練習も本番も楽しいものでなくなってしまいます。楽しくなければ人は頑張れないのです。 曲が決まったら、次は練習です。まず大切なのは技術的な練習で、難しい部分を重点的に練習して、とにかくできるだけ早い時期にその曲を最後まで演奏できるようになりましょう。本番が近づくにつれて練習量が増えるというのはよくあることですが、それだと最後に時間が足りなくなったりして、不安の原因になってしまうことが多いのです。 最初から最後まで間違えずに演奏できるようになったら、次はテンポを変えて練習してみましょう。まず、メトロノームを使って、実際に本番で演奏しようと思うテンポを決めてください。次に実際のテンポからメトロノームで1メモリずつ遅くしていきます。その時絶対に決められたところ以外で息継ぎをしないでください。人は緊張すると、何もしない状態でも酸素の消費量が多くなります。管楽器や声楽はこの影響を大きく受けるので、できる限りゆっくり演奏することで息をたくさん吸って一つ一つの音を大切に演奏する練習になるのです。 それができたら、今度は実際のテンポからメトロノームで1メモリずつテンポを上げていきます。これは運指の練習です。人は緊張すると、どうしても筋肉に力が入って、硬くなってしまいます。そこで、できる限り速いテンポで練習しておくことによって実際のテンポの方をを感覚的にゆっくりに感じられるようにしておくと、本番でリラックスして演奏することができるようになるのです。 さて、少しずつ余裕をもって演奏できるようになってきたら、今度は家の中のいろいろな部屋で練習してみましょう。これは、場所が変わると音の響き方が変わって自分の音の聴こえ方が大きく変わるので、それに慣れておくためです。たとえば、良く響く浴室での演奏と、寝室などほとんど響かない部屋での演奏では、同じ自分の演奏なのに驚くほど印象が違ってきます。これをやるときは、響かない部屋の方が大事なので、カーテンを閉めたり布団を敷いたりバスタオルや毛布などをつったりして、できるだけ響かない空間をつくってください。 他に有効な練習方法としては、わざと大きな音でテレビやラジオをつけたままで練習するというのがあります。これは、集中力を高める練習になります。本番中はとにかく自分の音に集中することがなによりも大切なのです。 それから、楽器をかまえた状態で、音は出さずにメロディーを声で歌いながら、それに合わせて指を動かしてみましょう。これによって運指だけに集中することができるので、曲の中で運指の不確かなところがないかどうかを確認することができます。歌の方は、できれば、ド・レ・ミ…で歌うようにしてください。 さあ、いよいよ本番が近くなってきたら、自分の演奏を録音してみましょう。その日の練習を始める時、楽器を組み立てたら1音も出さずに、まず練習してきた曲を演奏し、それを録音します。そのとき、絶対にロングトーンやスケール練習などのウォーミングアップを一切しないでください。これは、本番当日は何がおこるかわからないので、もしかすると演奏前に練習が全くできないことがあるかもしれないからです。録音している時はもし途中で間違えてしまっても止まらずに、本番と同じように最後まで演奏しましょう。この、録音しながらの練習を、できるだけたくさんしてください。1日に30分練習するとしたら、午前中、午後、夕方に分けたりして10分の練習を3回にして、それを毎回録音する方が効果的です。練習と練習の間には、もちろん何かをしながらでもいいので、できるだけ、録音した自分の演奏を聴き続けてください。 もし、さらに余裕があったら、その曲を暗譜してしまいましょう。暗譜で検索してみたら、素晴らしいページが見つかりました。ぜひ参考にしてみてください。 http://www.arurumusicschool.com/anpu.html さて、直前になったら、本番の時と同じ服装で練習しましょう。これは、服装が変わると、呼吸のしやすさが変わってしまう場合があるからです。さらにそのとき、自分が一番聴いて欲しいと思う人や、当日本当に聴きに来てくれることになっている人の顔を思い浮かべたり、ステージで演奏している自分をイメージしたりしてみましょう。これはイメージトレーニングで、慣れてくると楽器を持っていないときでもできるようになります。このイメージトレーニングだけで、あがっている自分まで想像できるようになれれば理想的です。 さあ、そして、当日を迎えたら、朝からこのイメージトレーニングを繰り返してください。実は、人間がどんなに緊張してしまったとしても、その持続時間には限界があります。そこで、朝のうちから意図的に自分を緊張させることによって、演奏する頃にはそれほど緊張できないようにしてしまうということができるのです。もし、それでもステージに上がる直前、舞台袖で前の人の演奏を聴きながら出番を待っていて、また緊張の波が押し寄せてきたりしたときは、口をできるだけ大きく開けて深呼吸を繰り返してください。それによって口の周りの筋肉をほぐすことができますし、口をあけること自体に全身をリラックスさせる作用があります。そして、落ち着いてきたら、小さな声で自分の曲を歌いながら指を動かしたり、ゆっくりと楽器に息を吹き込んで楽器を暖めたりしながら、できるだけ無心で自分の演奏に集中するように努めましょう。 はい、ここまでできれば、たとえどんなにあがってしまってもきっと良い演奏ができます。いや、もし失敗したとしても、あきらめがつくでしょう(笑)。それに、実は練習というのは、本番中に間違えた時にこそ役に立つものなのです。十分練習をつんでありさえすれば、もし途中で間違えてしまったとしても、止まらずに最後まで演奏することができます。そして、一番大切なのは、誠実に演奏すること。そして、気持ちを伝えることなのです。いくらノーミスで演奏したとしても、それだけでは何も伝わりません。反対に多少ミスがあっても、心のこもった演奏ならきっと聴いている人の胸に届くはずです。 そして、最後は、やはり開き直りでしょうか(笑)?人間は機械じゃないんだから間違えて当然です。世界のトッププレイヤーだって間違えることはあるのです。そんな言い訳をたくさん考えて、自分のプレッシャーを軽くしてあげましょう。「今年の本番は来年の本番の練習なんだ」くらいに思ってみるのもいいかもしれません。そして、なにより、全てを楽しんじゃってください! あっ、そうそう、終わったら、絶対においしいビールを飲んでくださいね(笑)!! それでは、頑張って…、いや、本当に、楽しんでください!! エントリーのURL: http://www.cripep.com/wolfy/archives/2005/12/post_30.html トラックバック用URL: http://www.cripep.com/cgi-bin/tdtv_mt_utf8/mt-tb.cgi/1495
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